
リーグワンにデビューしたばかりの将来性豊かなラガーマンにインタビューしていて、話の流れからこの本を読んでみたら、こんなことが書いてあるよと説明している間に、急に閃いた。この本に書いてあるどのチームよりも強く、誰よりもリーダーシップを発揮する選手、キャプテン中のキャプテンに、きっと大谷翔平はなるのではないか、と。
この本ではティア1という「世界最高のチーム」を16チーム選んでいる。主要スポーツのチームであり、世界のトップチームと対戦していて、何年にもわたって王座に君臨している16チーム。ある期間のマグパイズ(オーストラリアンフットボール)、ヤンキース(MLB)、ハンガリー(サッカー男子代表)、カナディアンズ(NHL)、セルティックス(NBA)、ブラジル(サッカー男子代表)、スティーラーズ(NFL)、ソ連(アイスホッケー男子代表)、キューバ(バレーボール女子代表)、オーストラリア(ホッケー女子代表)、アメリカ(サッカー女子代表)、スパーズ(NBA)、バルセロナ(プロサッカー)、フランス(ハンドボール男子代表)の各チーム、そしてオールブラックス(ラグビー代表)は2つの期間で選ばれている。
これらの世界最高チームは、フロントが優れていたり、監督が名監督であったり、スーパースターがいたりするのではなく、カリスマ的コネクターである常勝キャプテンがいたからこそ勝ち続けたと言う。粘り強さと集中力、攻撃的プレー、裏方仕事、控えめで実践的で民主的なコミュニケーション、熱意を見せ他者を動かす、信念、孤立する勇気、感情のコントロール。これらを発揮する常勝キャプテンがいたからこそ、チャンピオンであり続けることが出来た。
昨年、ワールドシリーズ第2戦で負傷し、何よりもチームの皆が心配する中、プレーするとすぐに伝えて安堵させ、実際に打線に名を連ねてチームメイトの闘志に火をつけ、チームに信じる力を与えた大谷翔平。念願のワールドシリーズ制覇をドジャース移籍1年目で果たした直後、本人はこれを9回続けようと言ったという。冗談でも夢でもなく、現実的な目標として定めた10年連続世界一。大谷翔平が9年後、歴代最高の常勝キャプテンと呼ばれている姿を、予言しておきたい。
(針谷和昌)
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