日々本 其の三百三十一「流れ その2」

第七章 「遠距離を高速で」と「近距離を低速で」

どこかへ移動する時に、例えば居る場所から駅まで行くのにかかる時間と、駅から目的地までの時間が、だいたい同じだと、それは上手くデザインされているということだそうです。

第八章 学究の世界のデザイン

大学の序列はゆるがず、バスケットボール・チームの序列も動かず、そこには見えない流れと帝国の支配があるらしいのです。

第九章 黄金比、視覚、認識作用、文化

「私たちも含め、流れるものはすべて、それが地球上でより多くのものをより容易に動かせるデザインを生み出す。人間には、この物理現象は行動や動きだけでなく喜びももたらす。したがって私たちは、このより良い動き(長い人生など)を達成するのを助けてくれるものを見ると、目に心地良く感じ、それをもっと多く作る」(p345)

「自由がなければ、動くこともできなければ、文化も持てず、この地球上に永続的に存在することもかなわない。自由こそが物理、すなわち、もののことわりなのだ」(p354)

第十章 歴史のデザイン

「生命とは、流れを良くするために生物・無生物両方の流動系が形を変える持続的な動きや、奮闘、努力、仕組みだ」(p355)

「エネルギー消費が単に政治の問題でも社会の問題でもなく、人間の行動を支配する自然現象であること…」(p388)

「優れたアイデアは移動し、伝わり続ける。流れやすい配置は既存の配置に取ってかわる。それが生命だ。それが私たちの歴史だ。そして、それこそが未来なのだ」(p389)

内容については、人に説明できる自信が最後まで出てきませんでしたが、われわれが微力ながら歴史の一部に、あるいは未来の一部になっている気がしてきて、元気が出てきながら読み終えることができました。 ※つづく

日々本 第331回 針谷和昌)

hariya  2014年3月03日|ブログ