日々本 其の三百二十三「買取」

其の三百二十一「日本史」で書いたことに従い、秀吉関連の小説を仕入れて来た。昨秋、著者の監督での同名の映画が封切られた時、どの本屋でも平積みになっていたのを覚えている。この本は昨夏に出て、45万部を突破したそうだ。そう帯にある。

『清須会議』(三谷幸喜/幻冬舎文庫)

買って来たばかりなのでさすがにまだ読めていないけれど、この本を買った時にとてもインパクトのある出来事があった。レジの列が長く、ようやく順番が来た。「大変お待たせ致しました」のあと、「お客様、この本は当店の買取対象本となっておりますので、読み終えた後、綺麗な状態でお持ち頂ければ30%で買い取らせて頂きます」一言一句こうであったかは自信がないが、内容はこういうことをレジの係の人が言っていた。

ん?買取る?こんなの初めてだけれど、また売るのかな?ブックオフに売るのかな?出版元に売れなかったと戻すのかな?……いろいろ想像するけれど、よくわからない。本の中に買取説明用の紙が入っていて、そこには一番最後に「エコプロジェクト」と書いてある。つまり、何か再利用するということなのだろうが、よくわからないのでネットで調べてみると…。

中古の本を安く売る、ということで、要は古本屋をふつうの書店が始めたということのようだ。買取期間として、22日後の日付が書いてある。どのぐらいの割合で持ってくるのだろう?案外持って来ない気もするのだけれど、さてどうでしょう?

日々本 第323回 針谷和昌)

hariya  2014年1月20日|ブログ