『BBQ 豪快バーベキューレシピ』（たけだバーベキュー 監修/池田書店）

例えばフェイスブックだったら「いいね！」を押すよりも自分で何かを毎日掲載する方だし、ウェブサイトでも人のブログを読むより自分で書く方が多いのだけれど、こと料理に関してはまったくの逆で、つくるということをほとんどしない。というか、できない。ひたすら食べる専門。

なので大バーベキュー大会が行われるのだとすると、がんがん食べる方にまわるのが僕の常なのだけれど、今回は幹事なので作る側にまわる。これは似合わないと思うがいきがかり上しょうがない。そこで勉強するつもりでこの本を買ってみた。

「肉は“かたまり”で焼け！」という極意から始まり「火の起こし方＆炭の置き方」など基本中の基本を経て、見るからに美味しそうな「肉料理」「魚介料理」「野菜料理」「ご飯＆麺類」「スイーツ」が出てくる出てくる…。とにかく写真が良い。「撮影 原田真理」と奥付に出ているけれど、すべての写真にそそられてしまう。みんな美味しそうなので出てくる料理みんな書いてみたくなる。

ペッパーステーキ、ベイビーバックリブ、ビア缶チキン、シュラスコ＆パイナップル焼き、スペアリブ、牧場チキン、手羽中、串焼き、鳥もも炭火焼き、シシカバブ、タンドリーチキン、フリフリチキン、牛タンシチュー、ポトフ、鶏のトマト煮込みスープ、牛肉のビール煮込み、タイの塩釜焼き、アクアパッツア、ホイル焼き、マグロのカマ焼き、サーモンのマスタード焼き、缶バーベ、アサリのワイン蒸し、ガーリックシュリンプ、アヒージョ、クラムチャウダー、キャベツ大爆発、野菜丸ごと焼き、バーニャカウダー、にんにくのスープ、串揚げ、トルティージャ、炭火焼きサラダ、丸鶏の中華粥、焼きおにぎり、ミックスパエリア、ピザ・マルゲリータ、餃子の皮のピザ、夏野菜のスープパスタ、ペンネ・アラビアータ、焼きそば、カスタード・ライスプリン、フルーツグラタン、焼きリンゴ、とろけるチョコレート、パンプキン、フルーツ串ケーキ、マシュマロ ……

書くだけで満足しつつ、バーベキュー料理の種類の多さに、開放感とある種の自由を感じる。このうちいくつできるかよくわからないけれど、これだけ広がる世界があることを知った上で行う方が、結果的なメニューがどうなろうとも、きっといいものになると思う。不得意な分野だけれど、こうやってちょっとだけでもかじってみると、準備自体かなり楽しみな作業になってきた。

（日々本 第300回 針谷和昌）