
『ねこはい』(南伸坊/青林工藝舎)
「世界初、猫が作った俳句絵本」とある。もちろん作者の南伸坊が俳句を書いているのだけれど、絵も描いている。その絵が味があって、俳句よりも絵でこの本を買いたくなった。
絵の猫は作者に似ている、のもある。だらっとしていたり、ぼーっとしていたりする猫がいい。俳句はちょっと気取っているのもあるけれど、「はととった こともあったな いまはむり」など、脱力系も多々あって、中でも僕はこの句がいちばん好きだ。
今回は猫だけれど、いぬはい、とりはい、うまはい、ぶたはい、ひつじはい、むしはい、うおはい、かえるはい、パンダはい…なんだか幾らでもできそうである。俳句がついてこなくても、そういう動物や生きものをほのぼのと描いた、作者の絵本シリーズは、きっと楽しいと思う。
(日々本 第287回 針谷和昌)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 3月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |