日々本 其の二百八十五「オヤジ追記」

日々本 其の二百七十「オヤジ」 で内田樹の卓見について触れたけれど、その意見を裏付けるニュースが8月上旬の朝日新聞に載っていた。

国立教育政策研究所による地方都市での15年間の調査の結果、中学時代にいじめられなかった子は3割だけ、大半の子がいじめっ子にもいじめられっ子にもなり得る、として同研究所は予防の重要性を訴えているとのこと。

この情報が先に内田樹に入っていたのではないかと思えるぐらいの、見事な推察。となると果たしてそう簡単に「子供たちを組織的に(中略)追い詰める邪悪なメカニズム」を予防することができるのか。

この難しい問題を、僕自身で考え抜いて解決のとっかかりぐらい見つけることができるのか、あるいは何処かで内田樹の答えを読むのが早いのか。後者のような気がするが、少しあがいてみようと思う。

日々本 第285回 針谷和昌)

hariya  2013年8月21日|ブログ