『「個」を生かすチームビルディング』（福富信也/KANZEN）

「チームスポーツの組織力を100倍高める勝利のメソッド」「コミュニケーション、モチベーション、信頼関係、責任感、問題解決力 5つのファクターがタフな集団を作りあげる!!」「チームスポーツで活かせる！選手の自主性を伸ばす組織づくり 試合で実力を発揮できる44種目のトレーニング」「「チーム」はひとつの生命体 選手が主体で動く活動で一体感を強化!!」「1時間でお互いの距離を近づける17のメニュー」「コミュニケーションを高めていくチームづくり」「目標設定で個々のやる気を引き出す」「信頼関係を築きチームワークを高める」「目標と役割を意識させることで責任感を強くする」「課題解決力でチームを進化させていく」…

表紙、帯に書いてあるキャッチコピーを羅列してみました。著者は元 横浜F・マリノスの育成コーチを経て、現在、東京電機大学理工学部・専任教員。さすが実践と考察のバランスが良いなぁと、44種目のトレーニングを読みながら思いました。

そこに集まった人たちの結束力やお互いを思う意識を高めることは、スポーツチームに限らずつねに必要とされることです。小学生、中学生、高校生、大学生、社会人、どの世代でも、何かをさぁ始めようとする時、最初のエンジンがかかるまでに時間がかかりますが、この44の方法をうまく選択しながらやっていけば、その助走の時間が明らかに短くなって、しかもその後の互いの密度が高くなりそうです。

八重洲ブックセンターで購入。この書店は目標とする書籍がなくてぶらぶらしていても、どういう訳か会うべき本に“出会う”ことのできる本屋です。ディスプレーが上手いのでしょうか。もう少し通って、その謎を解いてみたい気もしています。

（日々本 第282回 針谷和昌）