『BACK OF THE NET – 100 GOLDEN GOALS』(BILL EDGAR & RODDY MURRAY/YELLOW JERSEY PRESS)
サッカーの歴代の偉大なるゴールがイラストとお話で100個紹介されている。「001」はロベルト・カルロス(伯)の’97年6月3日のフランス戦でのフリーキックによるゴール。ゴール真正面だけれど距離があり、立ち並ぶディフェンダー。その遥か右側を通過し、カーブを描いて右側ポストをかすめ角度を変えてど真ん中にゴール。そのボールの軌道と蹴った直後のカルロスの姿、そしてキーパー動けず、ディフェンダーは呆然と見送る、という雰囲気がイラストから伝わってくる。
「100」はマイケル・オーウェン(英)の’98寝ン6月30日のアルゼンチン戦、ベッカムからのパスをセンターサークル付近で受けたオーウェンがドリブルで持ち込みディフェンダーをかわして右側から左隅へゴール。ピッチほぼ中央から無人の野を行くようにボールを持ち込み、その所要時間がきっと短かったと思えるシュートまでの簡略化されたイラスト。単なる絵だけれど、「001」も「100」も、その間の98のゴールについても、語っていることは多い。
もちろんペレもマラドーナもメッシのゴールも出て来る。ジダンもベッカムもクリスティアーノ・ロナウドも出て来る。ザッと見たことろ最多登場は、メッシ、マラドーナ、ルーニーが2回ずつ。残念ながら日本人選手のものはないし、対戦相手にも日本チームはない。だから日本は皆無。英国の本だからということもあるが、2012年に出た本なので、もう少し経って改訂版などが出ることになれば、日本人選手のイラストも見ることができるのではないかと思う。
(日々本 第268回 針谷和昌)
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