『チキュウズィン』(木内達朗/新人物往来社)
あまり派手な場面転換はなく、漫画というよりイラストっぽくて、「ニューヨーク・タイムズの挿画などで活躍する気鋭イラストレーターが描く“地球”規模のナンセンス8コママンガ登場!「考える人」の人気連載が単行本化 前からも後ろからも読める二ヶ国語(日本語/English版)収録」という帯にも惹かれていながら、いまひとつ踏み込めなかったのだけれど、パラパラとめくっている最中に、なんとビーチバレーの8コママンガも収録されていることを発見し、迷わず買うことにした。
その直前に見た携帯電話履歴で、ビーチバレーの未来を担うキーマンから電話が架かってきたことがわかっていて、この本屋を出たらすぐに電話しなければ、という思いも後押ししたんだと思う。もう10年前位には、将来『ビーチバレーライブラリー』をつくるために、ビーチバレーという単語だったり写真1枚でも載っている本は収集しようと、一生懸命探していたこともあった。その名残もあるし、改めてその活動を再開しようかという思いもあった。
結構ナンセンスマンガなので、ビーチバレーの8コママンガが何かを強烈にアピールしているわけではない。というか、何を言っているのか、何故ビーチバレーを題材にしたのか、まったくわからないというのが正直なところ。でも、作者はビーチバレーを選んでくれたわけである。そこのところに敬意を表したいし、それを体現するいちばんの方法は、本を買う、ということであると思った。
本屋を出てすぐビーチバレーのキーマンに電話をした。有意義な会話だったけれど、不覚ながらこのマンガの話をし忘れた。今度見てもらって、作者は何を表現したかったのだろうか?と2人で話し合ってみたいと思う。
(日々本 第257回 針谷和昌)
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