『児玉光雄の読むだけでテニスが上手くなる本』
(児玉光雄/ベースボール・マガジン社)
3月にこの欄で紹介したからではないだろうけれど、「針谷和昌様へ 夢叶 児玉光雄」と直筆サイン入りで実物を送って来てくれた。児玉さんはこれまでいろいろなジャンルのアスリートを取り上げているけれど、競技としての専門はテニス。だからこれは“本家本元”と呼べる本で、鹿屋体育大学教授を定年退職して一区切りがついた上での記念的な本である。
そして児玉さんに久々に会った。初めて会ってから30年近く経っているが、前回会ってからも「10年振りぐらいですね」と本人に言われた。こちらは児玉さんの本が出る度に、活躍しているなぁ、良かったなぁと感じているので、いつも身近でそんなに会っていない気がしない。たまにTVでも見るし。
この本をビーチバレーの白鳥勝浩強化委員長に紹介したのだけれど、上手くなるには加えて行くことではなくて削っていくことだ、という話が、白鳥委員長の真髄「深い穴を掘る」と共通しているから。いつか両者を引き合わせたいけれど、意外に近いところでチャンスがあるかもしれない。
今後児玉さんとは幾つかのプロジェクトでご一緒する可能性が出て来た。昔はなかなか実現しなかったけれど、時が経ち、1つ1つ実現して行く術はそれぞれ磨いてきたのではないか。そのことの証しとして、1つ1つ現実にして行けたらと思う。慌てずにじっくりと。
(日々本 第251回 針谷和昌)
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