『ふくしまノート 1』(井上きみどり/TAKE SHOBO)
隣の県の住人として…子どもを持つ母として 福島の人々と子ども達の「今」を伝えたい…という思いで、著者はこの漫画を始めたという。
新聞からもTVからもネットからも、福島の「今」は伝わってこない、僕はずっとそう思っていて、それなら自分で何かできないかと、イベントやネット系での活動を試みてはいる。
同じような思いを持っている人がいて、僕よりも広範囲にわかりやすく福島の「今」を伝えてくれる人がいるということを知った時、つまりこの漫画を書店で見つけて手に取った瞬間、とっても嬉しかった。
想像通り、いや想像よりも更に、福島の「今」は大変である。この「1」では震災直後の人々の様子が描かれているけれど、この本が「1」ということは「2」以降もあるということであり、どんどん読んで早く今の2年3ヶ月後まで辿り着きたいと思う。だから著者にはどんどん描いてほしい。2冊目も著者の名の通り、黄緑色になるのだろうか。
(日々本 第247回 針谷和昌)
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