
『戦争と平和 1955』(岩波写真文庫<復刻ワイド版>51/岩波書店)
『東京案内 1952』(岩波写真文庫<復刻ワイド版>70/岩波書店)
建築とアートと写真をテーマとした本屋では、『練習船日本丸』『東京タワー』の他にこの2冊を買った。『戦争と平和』には、子どもたちの写真がたくさん載っていて、思わず自分や友だちが載っていないかと探してしまうが、タイトルにある年号に僕はまだ生まれていないので、載っている訳がない。それでも何となくこれに近い雰囲気は、子ども時代に経験しているように思う。
『東京案内』では今より街がすっきりしているので、その分、道路が広々としている感じがする。人の気持ちも広々としていたのか、皇居前で背広姿の人たちが野球をやっていて、今まさにバットでボールを打ったのが女性、という写真もある。後楽園野球場いまの東京ドームの周りの写真もあって、野球場、アイススケート場と並んで、バレーコート(屋外・スタンド付)がある。
以前、故 松平康隆さん(国際バレーボール連盟名誉副会長)から、「戦後、9人制のバレー(大学)は人気スポーツで、田園コロシアムが超満員になった」という話を聞いたことがある。こうやってプロ野球場の横にバレー専用スタジアムが造られるている写真を見ると、その人気が相当なものであったということがわかる。じっくり見ればいろんな分野で、まだまだ発見がありそう。
(日々本 第212回 針谷和昌)
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