『児玉光雄の読むだけでテニスが上手くなる本』(児玉光雄/ベースボール・マガジン社)
思わず手に取った児玉さんの本。児玉さんの本はたくさんあって、いずれもスポーツ心理学にからんだ本なのであるけれど、とにかくたくさんあってキリがないので、そんなに多くは買っていない。一度、本屋の検索で調べたことがあるけれど、児玉さんの著書は200册以上もある(試しに調べてみた茂木健一郎さんが300册以上、齋藤孝は600冊以上ある)。
児玉さんが書くトップアスリートは多岐に及ぶ。イチロー、松井秀喜、石川遼、浅田真央をはじめ、サッカーのトップ選手たちから内村航平まで、とにかく幅広い。僕が初めて児玉さんと会ったのが30年前だから、児玉さんのことに関しては少々詳しい。それで、児玉さんは京大の学生時代にテニスの全日本学生選手権大会でベスト8まで行った文武両道の人だから、この本が多くの著者の中でも、児玉さんの真髄に最も近い本だということがわかる。まだ読んでいないけれど。
まだ読んでいないし、まだ買ってすらいないけれど、『インナーゲーム』『インナーテニス』(いずれも W.ティモシー・ガルウェイ/日刊スポーツ出版社)を超える本を書けるのは児玉さんだけだと、ずっと思っている。この本もこれまでの児玉さんの本に共通するハウツウスタイルになっているようだけれど、さらにじっくりと深く掘り下げる児玉さんの本を読みたいと思う。まだこの本を読んでないし買っていないのにこんなことを言っているけれど、知り合いということに免じて許してくださいね、児玉さん。
(日々本 第207回 針谷和昌)
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