
『池上彰教授の東工大講義 世界篇
この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう』(池上彰/文藝春秋)
池上彰は東工大での15回の授業を、「科学と国家」「国際情勢」「憲法」「金融」「企業」「経済学」「世界経済」「社会保障」「メディア」「宗教」「社会革命」「アメリカ」「中国」「北朝鮮」「白熱討論」というテーマで行った。そのどれもが“そもそも”をひもとき、現状の問題点を語っている。
そのどれもが、これは何度も読んで身につけておかなければ、という「知の世界」であるが、僕にとってとくに参考になったのは「経済学―経済学は人を幸せにできるか」の章。あまりよくわからなかった経済学の成り立ち、歴史、課題、可能性などを理解した気になる。
果たしてそうできるかどうかわからないが、すぐ手が届く本棚に置いておいて、何かある度に引っ張り出したいなと思う。あるいは個室にずっと置いておいて何度も読み返すか。
これだけの授業を行うのに、どれだけの資料、バックデータを揃えたのか。どう最新のニュースにアンテナを張り巡らせているのか。その辺り、興味深いとともに、大変だろうなぁと思う。よほど好きでなければできない。まさに“ニュースの人”なんだと思う。冗談ではなく、『池上ニュース大学』という学校を創ったらどうだろう?僕は入ってみたい気がする。
(日々本 第184回 針谷和昌)
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