
『SIGHT 2012 AUTUMN』(rockin’on)
心待ちにしていた訳ではないけれど、まだ新しいのは出ないのかなぁ、もう出ちゃって日が経っちゃったら置いていないよなぁ、と本屋をふらふらしていたら、見つかった。最新号。総力特集「選挙で原発を止める」。自分自身を振り返ると前号は [其の百六] で取り上げていて、季刊だということも忘れていたけれどそれが『SUMMER』号だったから、結果的にちょうど良いタイミングだった。
見つけた時が福島県いわき市に行くタイミングとも重なって、この雑誌を読みながら いわきへ向かった。電車の中で「日本の中心にこれから行くんだ」という気が自然と湧いてきた。原発事故、原発の行末を考えずして、日本の未来はない。福島が良くならなければ、幸せな日本はつくれない。その日、いわきの中学生にも、そういうことを考えながらここへ来ましたと話した。
『AUTUMN』号の、田中秀征、古賀茂明、井野博満、開沼博、田中三彦、飯田哲也、小野善康のインタビューは、それぞれ面白い。中でも、へぇ~、こういう考え方があって、こういう人がいるんだ、と思ったのが小野善康。大阪大学フェローが語る“「脱原発」は今最も効果の大きい経済政策である”。
さらに領土問題を「連載対談」で 内田樹×高橋源一郎 が語り合い、藤原帰一がインタビューで語っている。こちらも読み応えあったが、とにもかくにも、もはや、原発問題は『SIGHT』の中にしかないのではないかと思えるぐらい、多くのメディアは現在進行形を取り上げていない気がする。どうしたってこの「日本の中心」の問題を避けて通る訳にはいかない筈なのに。
(日々本 第162回 針谷和昌)
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