『主将論』(宮本恒靖/幻冬舎新書)
出ました!待望の宮本選手が書いた本。「自身の筆による著作が待たれるところです」つまり「ぜひ本人が書いたものを読みたい」と、本項 vol.1 に書きましたが、まさかそれがこんなに早く実現するとは、思っていもいませんでした。
結果的に待っているのは短い間になりましたが、待ち望んでいた本、一気に読みました。読み始めてすぐ「こういう話が読みたかったんだよなぁ」と思うほど、最初からのめり込みました。そんな感覚は久々で、あっと言う間に「『サッカー 本の宇宙』に追加!」と決めました。
第1章 「会話力」と「ミーティング」で問題を解決する
第2章 状況判断力と戦術理解力でチームを勝利に導く
第3章 主将としてのこだわり
第4章 コミュニケーション力でチームをひとつにする
第5章 海外で学んだ、欧州のキャプテン像
第6章 日本がワールドカップで勝つために必要なこと
第7章 主将としてのラストメッセージ
選手たちは、ピッチ内でどんなことを考えているんだろう?ピッチ外では?チーム内コミュニケーションはどうやってとっているんだろう?そんなわれわれファンにとって“見えない”部分が、次々と明らかにされる全7章。
『主将戦記 宮本恒靖』の著者名も「構成 佐藤俊」と記されていて、この本がそういう人たち(他に「協力 大野祐介」とも書かれています)のサポートも得ながら出来上がったことがわかりますが、もともと宮本選手自身に伝えたいもの、そしてそれを表現する力がなければ、この本自体が成り立たないことは、言うまでもありません。
これだけ書ける選手はなかなかいません。宮本選手の本を、もっと読みたいと思います。次は自伝、その次は小説(?)、そんな夢も膨らんでいく待望の書を、さっそく本棚に置きました。
(文・社団法人 本の宇宙)2010.06.10
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