
『空の拳 挿画日記』(池田進吾/日本経済新聞出版社)
この本の前をきっと何回か素通りしている。映画の脚本やメイキングブックか何かだという印象があって、自分には関係のない本だと思っていた。ところが何回目かのこの本の前を通ったある日、帯の言葉がスッと目に入ってきた。
くやしい。
私が一年かけて書いた小説より、
男たちがカッコいい!! ― 角田光代
そうだ。日経新聞で連載していた小説の挿絵なんだ。あの絵はカッコ良かったよなぁと思う間もなく手に取っていた。
著者の潔さがカッコいい。その潔さが男たちよりカッコいい。そして男が描いた絵もカッコいい。
絵を見ていて感じる、馴染む感覚。これは写真からは感じられない感覚。何だか温かくなる感覚。絵だから、まさに手づくり。そこがいいんだと思う。この画集に導いてくれた、角田光代の本も、何か読まなければ申し訳ないような気がする。
(日々本 第149回 針谷和昌)
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