日々本 其の百四十二「夕日と雲」

訳あって、夕日に関する本、とくに写真集をいろいろと探している。その中で見つけたのがこの本。

『気象観察ハンドブック』(武田康男 写真・文/SoftBank Creative)

最初は「雲」についての興味から手に取った。ここのところ自分のフェイスブックに雲の写真を載せることが多く、載せるときにはタイトルも書くのだけれど、「今日の雲」とか「昨日の雲」とか「名古屋の雲」とかのタイトルになってしまう。本当は雲の名前をつけたいのだけれど、名前を知らないので書きたくても書けなかった。それでこの本を読んで写真を眺めているうちに、それができるようになるのではと思った。

パラパラとページをめくるうちに、夕日の写真も何枚か出てくる。その中には「湖沼に映る空」というタイトルで、まさに文頭の「訳」に直結する場所の写真もあった。これまでチェックした写真集には出てこなかったもので、「見ーつけた」という感じである。その「訳」については、もう少し時間が経過したら、ちゃんとこのサイトで説明できると思うけれど、意外なおまけがついてきた、いやおまけじゃなくて本命がついてきたという感じである。

さて、なぜ雲の写真ばかりフェイスブックに載せるかというと、雲の写真をたくさん撮るから、ということになるのだけれど、どうして雲の写真を撮るかというと、自分でもよくわからない。知らないうちに惹かれていた。被写体としてとても良くて、雲が急に好きになった。

雲は自由にアートしていて、格好良い。白い色、灰色、たまに黒かったり赤かったり橙だったりするけれど、とくに白い雲が綺麗だと思う。大きいし、伸び伸びしている。いろいろな形があって、同じものは二度となくて、見ていて飽きない。描きたい絵が、もうそこに(完成した状態で)ある、と感じるからかもしれない。

日々本 第142回 針谷和昌)

hariya  2012年10月25日|ブログ