『三田評論 2012 6 特集 大学図書館のこれから』(慶應義塾)
雑誌『三田評論』の大学図書館特集には、「メディアの変化のなかで大学図書館はどこへ向かうか」という<座談会>が載っている。座談会の出席者は、吉見俊哉(東京大学副学長/同大学院情報学環教授)、安達淳(国立情報学研究所副所長/同コンテンツ科学研究系教授/同学術基盤推進部長)、竹内比呂也(千葉大学附属図書館長/同文学部教授/アカデミック・リンク・センター長)、羽田功(慶應義塾日吉図書館長(大学日吉メディアセンター所長)/経済学部教授)、田村俊作(慶應義塾図書館長(大学メディアセンター所長)/文学部教授)の各氏。
その中で羽田館長がわれわれ「本の宇宙」について語られている。取り上げて頂きとても嬉しく、その部分をピックアップしてみたい。
「(前略) 慶應では創立150年の記念事業で「福澤諭吉記念文明塾」というものが発足し、その一期生で「本の宇宙」という一般社団法人をつくった人たちがいます。図書館、そして本をこれからどのような形で活性化、再利用していくのかを提言したり、将来的には書店や出版に関しても関わっていきたいと考えているようです。
彼らは日吉図書館にも調査に来て、図書館にいるわれわれが気づかない部分をたくさん指摘してくれました。外から見たときに図書館がどう見えるのか。そういった視点から図書館の位置づけをもう一度再確認、再構築していこうと思っています。」
(日々本 第115回 針谷和昌) http://booklog.jp/users/hariya
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