
二年前、奈良へ旅行に行って、唐招提寺を歩いていると、上から頭にコツンと落ちて来た。木の実。家へ帰って植えておいたら木が生えてきて葉っぱが出て来た。そしてある日、葉っぱをバリバリと食べている虫の幼虫がいた。
この幼虫がある日突然消えた。どこへ行ったんだろう?あれは何の幼虫だったんだろう?その疑問にピッタリ答えてくれそうな本を見つけた。
『イモムシハンドブック』(安田守/高橋真弓・中島秀雄 監修/文一総合出版)
この本は驚き。ページをめくる度にこんなにもイモムシがいるという驚きの連続。新書とほぼ同じ大きさのページに、イモムシのカラー写真が30匹以上も並んでいたりする。たまに電車の車体に見えたりして、それが一斉に行進しているようで楽しい。こんなにたくさんの種類があって、生き物としての仲間がたくさんいてくれて嬉しい。
だが肝心の唐招提寺の木のイモムシが見つからない。そういえばもう1冊あった。翌日それも買ってくる。
『イモムシハンドブック 2』(安田守/高橋真弓・中島秀雄 監修/文一総合出版)
これにはいるはずだ。そう思ってページをめくるが、ない、出て来ない。これだけ探しても出て来ないのなら、新種かも。もし発見だったら、ハリヤなんとかって名前をつけられるのだろうか?思いは膨らむが、肝心の幼虫がいない。ほんと、どこへ行ったんだろう?今ごろもう成虫になって、どこかを飛んでいるのだろうか。
(日々本 第116回 針谷和昌)
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