日々本 其の百三「素数」

本屋を歩いていて目に飛び込んで来た本がある。

『素数表 150000個』(真実のみを記述する会/暗黒通信団)



ただただ、素数が順番に並んでいる。とてもシンプルな本。シンプルでコンパクトで美しくしかも375円。よっぽど買おうかと思ったのだけれど、1回見て本棚に置きっぱなしのよく写真集などであるパターンになりそうだと考え、思いとどまった。

ひとつだけ立ち読みで確認したのは、家の下4桁の電話番号が素数ではないかということ。数字をずっと追っかけていくと、ありました。当たり。

『素数表 150000個』横には、『円周率 1000000桁表』(牧野貴樹/暗黒通信団)という本も並んでいた。こちらは 3.1415から始まる円周率がずーっと100万桁まで並んでいる本。ちなみにこちらはもっと廉価で330円。

さて、素数と言えば、反対に大きくて分厚い本で最近出て気になっている本がある。

『素数夜曲 女王陛下のLISP』(吉田武/東海大学出版会)

表紙が黒いしタイトルも怪しいけれど、『虚数の情緒 中学生からの全方位独学法』(吉田武/東海大学出版会)の第2弾だというのは、著者と出版社から想像出来る。『虚数の情緒』は買ってもう何年も経つけれど、ちょこちょこと読んでいるぐらいでは、なかなか先へ進まない。実に全1001ページの大著。果たして死ぬまでに読み終えられるだろうか。これを読まないと気持ちとして『素数夜曲』へは進めない。

日々本 第103回 針谷和昌)

hariya  2012年7月31日|ブログ