BOOK 1st. 新宿店は今や僕がよく“買う”本屋。同じ本屋でも不思議といつも買わない本屋があれば、常に何かを買ってしまう本屋がある。BOOK 1st. 新宿店は今の僕にとって後者の筆頭で、今日はB1の「アート」のゾーンを小旅行した。
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だんだん何かに引き寄せられるように進んで行くと、どうしても目が離せなくなる画集がある。中を見ることができないようにそして本の保護のためのビニールパックがしてあるのは、最初漫画本から始まったと思うのだが、いまや画集にもそれが及んできた。ビニールがしていない見本画集が1冊あり、ビニールがしてある買える画集も1冊だけあった。
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『INTER-TRAVELLER People Playing with the Dead』(鴻池朋子/羽鳥書店)
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中を開くと、あぁ、この絵知っている、最近よく紹介されている、とこのアーティストを認識する。そしてよく知っていない絵もたくさん出てくる。超リアルだったり、かわいかったり、マンガチックだったり、カッコ良かったり。
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どの絵からもあるいは立体作品(写真)からも、作者の才能が溢れ出しているのがわかるが、「本の宇宙」としては「World of wonder」という作品(12枚の絵)に興味がわく。開かれた本から、あるいは本の上に、その本の中の物語が展開している。作者にこれらを立体で見せる作品を作ってもらって本の宇宙で展覧会をやりたい、なんて思いが膨らむ。
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調べてみると同じ「World of wonder」というタイトルがついた『焚書』(羽鳥書店)という画集も出ている。『INTER-TRAVELLER』が09年、『焚書』が11年発行なので、こちらの方が新しい。次回の「アート」ゾーン散策の目的はこれで行こう。
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(日々本 第98回 針谷和昌)
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