
ありました!『せいめいのれきし』。なかなか見つからなかったけれど、新宿西口のブックファーストにありました。広めの絵本コーナーを行って帰ってもう一度行って帰ってきたら、平積みされて、何冊もありました。棚ばかり見ていたので、あやうく見逃すところでした。
『せいめいのれきし』があったフロアには、これもずっと探していた『華氏451度』もありました。レイ・ブラッドリが亡くなった際に、新聞に「本を禁じた世界の話」とあって、それはどんな世界だろう?と興味が沸き、ずっと探していたのですが、こちらもずっと見つからず。ありそうでなかった“ブラッドリ追悼コーナー”が、このブックファーストにはありました。ブックファースト、がんばってます。
『せいめいのれきし』(バージニア・リー・バートン 文・え/いしいももこ やく/岩波書店)
最初に出てくる「古生物の図鑑」。いきなり見とれてしまいます。植物と動物の歴史が、波がうねるように描かれています。さらに、林檎の皮をむいたように描かれている、家、街、都市、州、国、大陸、半球、地球と月、太陽系、そして銀河系・天の川まで。目次の周りを彩る動物たち。そうやって、幻想的に歴史が描かれ、綴られていきます。
いちばん綺麗だなと思う絵は、現在の秋の絵。赤、橙、黄色の葉っぱがはらはらと地面に散り、羊が草を食べ、猫が小屋の上を歩き、への字に隊列を組んだ鳥が空を飛び、別の鳥が赤い実のなる木に集まっています。人々が働き、その後を犬が着いてきています。文章では最初に書かれている宇宙の広がり、そして最後に出てくる今の作者の生活が印象的です。
僕もいつか絵本がかけたらいいなと思います。もちろん中身が重要ですが、書くのと描くのと、どっちが主体になるのかも、自分としては楽しみです。
(日々本 第94回 針谷和昌)
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