就活している息子がいてこの本も家の中に何気に置いてあったので手にとってみた。
『広告界就職ガイド2013年版』(宣伝会議)
広い意味で広告界で働く身として知っているようで改めて参考になる部分がたくさんあったのはちょっと発見だった。とくに「広告界のさまざまな業種と最新の動向」はふだん肌では感じていてもなかなか全体を把握する機会がないのでだいぶ俯瞰できたような気がする。
2010年時点での売上高業界1位は電通で1兆3,963億円。2位の博報堂が5,578億円。その比率2.5倍。さらに3位のADKが3,055億円。ここまでで業界シェア53.5%で寡占化が進んでいるそうだ。同じ年の広告主上位はパナソニックが733億円。2位は花王で512億円。3位トヨタ自動車が499億円。ふーむという感じ。
広告代理店という呼び方が広告会社に変わってきたこと。インターネットがTVに次ぐ2番目の媒体という状況が定着したこと。イベントは従来通りSP(セールスプロモーション)の範疇に入っていること。慶大の佐藤雅彦研究室から優秀なクリエイターが育成されていること。これらもふーむと思う。
自分の子供が将来の選択肢のひとつに自分と同じ業界を入れているということもふーむだが何気に嬉しい。
(日々本 第84回 針谷和昌)
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