家の中で何気に置いてあった漫画を読み始めました。ギャグかと思うと結構シリアスでもあり、日本の漫画だけど欧米コミック的な雰囲気もあります。とくにフルカラーページになると際立ちますが、絵がきれい。不思議な感覚のまさに“コミックス”です。
『おざなり君』(浅野いにお/ロッキング・オン)
会社とロックとホモセクシャル。そう言ってしまうと集約し過ぎかもしれませんが、そんなストーリーが含まれています。全編を通して流れるテーマは“愛”でしょうか。
本の帯に「浅野いにお、覚醒。」とあります。何せ初めて読む漫画家で、この作品が12年4月27日初版発行という最新作。家の中を探してみると…出て来ました、これまでの作品が。まったく作風が違っていて、だから「覚醒」なのかと納得しましたが、ほとんど別人と言ってもいいくらいです。
こういう芸当ができるのは、他に江口寿史ぐらいしか思い浮かびません。ストーリーテラーとしても優れているからこそ、過去の作品が映画化されたりしているのでしょう。溢れる才能。この先どこへ、どっちへ行くのか?さらに覚醒しそうで楽しみです。
(日々本 第83回 針谷和昌)
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