『家庭用放射線測定器 AIR COUNTER – S』(武田邦彦/竹書房)
これは機械なのか本なのか?「AIR COUNTER – S」という放射線測定器なのか同名の本なのか?どちらでもあるのだが、本の裏表紙に「分売不可・分離返品不可」とあるので、一体となった“機械本”(?)である。その一体化した新しさと、本屋で売っているという目新しさと、いわゆるガイガーカウンターが欲しいなと思っていたタイミングと、それらが一致して、6,980円は本としてみれば高いけれど機械としてみれば安いと思い、しばらく考えた末、購入。
直径約2cm、長さ約20cmの円柱型のカウンターの方は電池を入れればすぐに起動。ほとんど電池の重さぐらいかと思えるほど軽い。35秒のカウントダウンがあって、カウンターに数値が表示される。0.05、0.14、0.11、0.12、0.10、0.09、0.07、0.08、0.09、0.10、0.09、0.08、0.07、0.06と数値が変化する。
本の中のマンガのキャラクターとして登場する武田教授は「スイッチを入れて3分経ったら正確な数値となります」と説明している。その3分が経つと、数値は0.05を表示して点滅。そのあと点滅がおさまり、0.06を表示。そこで安定。つまり、我が家のこれを打っているパソコンがあるリビングは、いま 0.06 μSv/h であるということ。
おや? 0.08、0.09、0.12、0.14 と急に上がり始めた…そこでストップ。さっきの倍以上…またしばらくすると、0.13、0.12、0.10、0.09、0.08、0.07 と下がり始める。そして再び 0.06 で安定。しばらくすると 0.05 で再度点滅を開始。しばらく続く。そして止まって 0.06 を表示。この辺り、使い方がまだよくわかってない。
結構上下動もするけれど、前に持っていた中国製のカウンターは、出る数値が幾つか(6-7種類)に限られていて、それ以外の数値が出ないという大変怪しいものだったので、これだけ細かく0.01単位での上下動してくれると、とても信頼できるような気がする。本の方はマンガも含めてかなりわかりやすく重要なことが書いてある。まずはカウンターを持ち歩き、本はこんどゆっくり読もうと思う。
(日々本 第68回 針谷和昌)
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