「東京スカイツリー完成記念特別展 ~都市と塔のものがたり~ ザ・タワー」という展覧会に行って来た。東京都江戸東京博物館で2/21に始まって5/6までやっている。そのあと大阪歴史博物館で5/23~7/16に開催される。
僕はフェイスブックで“tokyo tower series”という写真シリーズを50回も続けてしまい、“tokyo tower fan club”というフェイスブックページを始めてしまい、その写真を集めて自分で小さな photo book を作ってしまい、すっかり東京タワー好き(というかマニアに近い)と思われているのだが、自分でもそうなのかよくわからず、これを観に行けば少しはわかるんじゃなかろうかという動機もあって行って来た。
幾つものタワーが出て来たが、印象的なのはエッフェル塔、通天閣、東京タワー、そしてスカイツリー。東京タワーの青図や、スカイツリーのCGも魅力的だったけれど、なんといっても気になったのが『エッフェル塔三十六景』。
作者はアンリ・リヴィエール。描かれたのは1902年。広重の『冨獄三十六景』へのオマージュとして描かれたという。そのアングルとタッチに惹かれ、すぐにフランスの友人に頼んで画集を取り寄せてもらった。
『ザ・タワー』(展覧会図録/江戸東京博物館)
この図録に出ている何枚かの絵を眺めながら、今年の夏休みに帰ってくる友人を待つことにする。通常の感覚を超えた時間が流れている美術展を通じて思いついたことだから、不思議と気長に待てるのである。
(日々本 第58回 針谷和昌)
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