『ねこ背は治る！』（小池義孝/自由国民社）

この本の新聞広告を見た瞬間に、騙されたと思って買ってみようと思った。やさしい言葉で書いてあってアッと言う間に読める。騙された。でも、良い方に。この本は単に猫背の矯正だけでなく、人間の本質的な動きについての大切なことがたくさん書いてある。先ずは「呼吸」から。次に「肩甲骨」。その先に「ねこ背」矯正がある。そして「歩き方」。これらが意識の持ち方によって、矯正され、自分の体が活性化される。

猫背を治す方法はほんの一部。そのコツはとても簡単なことなので、あまり書くことがないのだと思う。なかなか猫背のことが出て来ず、出て来たら短いので、この本はタイトルの付け方が間違っていると思った。でも、このタイトルにつられて買って、もっと大切なことがわかったから、これでいいのかな。もっと大切なことを題名にしたら、重々しくなってしまうかもしれない。

僕は猫背である。ちょっと気を許すと、背中が丸くなっている。後ろ姿の写真を見る度に、やっぱり猫背だなと思う。いつも治したいと思って背筋を伸ばしてみるのだが、そのうちそれどころでなくなり、忘れてしまう。ずっと猫背だった。果たしてこれが治るのか？皆さんが僕に会って猫背じゃなかったら本物。そうしたらこの本をどんどん宣伝してほしい。

（日々本 第25回 針谷和昌）