あけましておめでとうございます。毎年“日本”を意識するお正月ですが、先日、この日本という言葉の中に“本”の字が入っていることに気がつきました。これ結構自分の中では大発見で、本好きとしてあるいは本の宇宙のメンバーの1人として、じわじわと嬉しさが溢れてくる感じです。それで今年は日本の「日」を重ねてこのタイトルにしてみました。
去年はどんなに忙しくても本を読まない日はない1年を過ごしました。今年もきっとそんな1年だと思いますが、その始まりは出たばかりのこの本です。
『あした世界が、』(柴崎竜人/小学館)
柴崎竜人 Ryuto SHIBAZAKI
1976年、東京都生まれ、小説家、脚本家。
慶応義塾大学経済学部卒業。
2004年処女作『シャンペイン・キャデラック』で
第11回三田文学新人賞を受賞。
他に『アムステルダム・ランチボックス』
『あした恋するキス講座』など。
07年、DREAMS COME TRUE の楽曲をモチーフとした
映画『未来予想図』で脚本家としてもデビュー。
また作家活動のかたわらコンセプトプランナーとして
香水、化粧品などのブランディングを行っている。
↑本の中で紹介されている著者のプロフィール。僕と年齢は離れていますが、小学校の時の担任の先生が一緒で、仲の良い後輩です。一緒にやっているプロジェクトでは、プランナーとしての才能を存分に発揮して、こちらがドキッとするようなことをどんどん言ってくれます。彼に背中を押されて、僕はこれまで小説を2つ書きました。
彼は綺麗な顔立ちをしていてこの頃TVにも登場するようになったので、どっかのタイミングで人気がブレイクする予感がします。いろいろな可能性を秘めていますが、彼の根源となるのが小説であることは間違いありません。彼が描くあしたの世界に期待を込めながら、この新作を読むことができる正月を幸せに思います。
(日々本 第1回 針谷和昌)
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