ことしの本棚89『マネー・ボール』

『マネー・ボール』(マイケル・ルイス/中山宥 訳/ランダムハウス講談社)


映画『マネー・ボール』の話をすると既に観たという若い女性が複数いる。ブラッド・ピット主演だからなのかどうかわからないが、野球映画でこれほど女性が観ている映画はそうないのではないかとまだ数少ないデータではあるが思う。そして僕はまだこの映画を観ていない。

映画を観た女性は「良かった」と言う。それに対して僕は「本も抜群。僕の人生ベスト5に入る」と応える。そこで自問自答した。「あとの4冊って何だ?」

『フェルマーの最終定理』(サイモン・シン/青木薫 訳/新潮社 & 同文庫)
『俗物図鑑』(筒井康隆/新潮社 & 同文庫)
『影武者徳川家康』(隆慶一郎/新潮文庫)

新潮社の回し者?的なことになっているが偶然。そして、もう1冊、あぁでもないこぅでもないと思うのだが、なかなかスッと出て来ない。それは今後のお楽しみ、と誰かが僕に言っているような気がする。その誰かとは自分でもあり、またその本の書き手でもあるような…。

ことしの本棚 第89回 針谷和昌)

hariya  2011年12月09日|ブログ