ことしの本棚74『勝負は試合の前についている!』

『勝負は試合の前についている! 米国スポーツビジネス流「顧客志向」7つの戦略』(鈴木友也/日経BP社)

それは突然やってきました。この本はアメリカのプロスポーツの新しいノウハウを勉強しようと読み始めましたが、終盤に差し掛かったところで、予期せぬそれが突然やって来ました。

というのは、あと半月ぐらいで発表できそうなプロジェクトのために、いま「社会貢献活動」に関する本を集めているのですが、そのことがまさに出て来ました。予想外に出て来たその内容を絞り込むと「社会の公共財を目指し、社会貢献活動を広げる仕組みを作り、スポーツ組織の強みを意識して、社会貢献活動の成果を定義するということが、スポーツには可能だし、またこれからのプロスポーツの死活にかかわる重要なポイントである」ということです。

その他にも、“ACTIVATION”というもとは「活性化する」という意味の言葉で、スポーツのスポンサーに関して使う場合には「与えられたスポンサーシップ権を最大活用する」という意味になる言葉と活動が紹介されていたり、公私ともに参考になりました。

うまく公私混同していけそう(?)な気配が、この本を読んでいると漂ってきます。僕にとってはとても幸せな本です。

ことしの本棚 第74回 針谷和昌)

hariya  2011年9月08日|ブログ