ことしの本棚69『王貞治の甲子園』

一昨日、8月20日は不思議な日だった。

TVで朝から甲子園決勝をやっている。日大三高が大量リード。TVを横目で見ながら、何日か前から読んでいた『王貞治の甲子園』(塩澤幸登/河出書房新社)の栞が挟まっているところを開くと、パッと「日大三高」という文字が目に入る。王さんが早稲田実業高校で活躍していた頃、都の大会で顔を合わせた同校のことが書かれている部分を、ちょうど読み進めていたのである。

そしてこの日の朝、何気に着たTシャツがこれ。

アトランタオリンピック・ビーチバレー銀メダリストのマイク・ドッド(米)にもらったもので、最後に着たのは北京オリンピックでマイクに会った夜だったと思う。それ以来、何となく着てみたら、この日はマイクの誕生日だった。フェイスブックでメッセージを送る。

意識が何かを引き寄せるのか、意識があるからふだん気がつかないことに気がつくのか、どっちなんだろう。世の中に偶然がたくさんあって、それに気がつくのはこちら次第、ということのような気がする。その意識のもとは何なのか?それが不思議なところである。

ことしの本棚 第69回 針谷和昌)

hariya  2011年8月22日|ブログ