ことしの本棚62『たった「10パターン」の英会話』

『たった「10パターン」の英会話』(晴山陽一/青春新書インテリジェンス 青春出版社)


今年毎朝個室で読んでいる本。少しずつ少しずつ読み続ける。すべて頭に入っているとは思えないが、今年の仕事の都合上、英語に慣れておくことは大切、と思って続けている。

この本にはとくに栞が入っていた訳ではないので、何枚折りかになって挟まっていた「青春出版社 出版案内」をちぎって、栞代わりにしていた。片面には「この一冊で学ぶ力と伝える力が面白いほど身につく!」「頭のいい速読力」「哲学の実践ノート」の3冊の広告が印刷されている。もう一方の面には、「充実の内容!どこから読んでも面白い B6軽装版 ワンコインブックス」のラインアウトが上段に8冊、下段に9冊紹介されている。

毎朝、本の内容を読んでいると、この特製栞についつい目がいく。そういう意味では出来の良い広告ということになるのだが、そこに目がいくと明らかに集中力が低下する。ごちゃごちゃ書いてあってつい次々と目が奪われてしまうし、たくさん紹介されている本のことを考えてしまう。

読書にとっては大敵とも言える栞。そこで自分たちで作った「本の宇宙&福澤諭吉記念文明塾」栞に代えた。こちらはちらっと見ただけで、“学び”モードに入れる。読書も環境が大事。そんな基本を、ちょっとしたことから再認識する。

ことしの本棚 第62回 針谷和昌)

hariya  2011年7月10日|ブログ